食品ロスの問題と豚のエサの関係

この時期になると、恵方巻きの廃棄の問題もあるせいか「食品ロス」の話をされるお客様が非常に多いです。

報道によると、今年は恵方巻の廃棄は例年より少なかったようですけどね。

そういった話の中で、お客様に「残ったものを豚のエサにしてるんでしょ」とよく言われます。

 

確かに残り物をエサに使っている養豚場はたくさんあります。食品ロスの問題から考えると、廃棄するものを豚のエサとして使うことは素晴らしいことだと思います。国も食品ロスの問題は法律にもしています。

 

じゃあ、当社はどうかと言われると・・・

残り物はエサには使っておりません。

 

なぜ使わないのかと思われる方が多くみえると思います。

これは、私たちの技術や設備では残り物を使ったエサで健康な豚を育てる自信がないからです。

 

私たちは健康な豚を生産することが美味しい豚肉につながると考えています。そのために他ではあまり使われていない大麦比率の高い加熱された配合飼料を使い豚を育てます。エサのコストは高いんですけどね。

 

じゃあ食品ロスの問題に取り組んでいないんだと思われるかもしれません。

しかし、何も考えてないわけではありません。

 

当社はお肉は全て予約販売ですので、売れ残ることはありません。そのためお肉を廃棄することはありません。廃棄があれば、それが食品ロスの問題につながります。ましてやお肉は、残飯としてエサにもならず、ただ捨てられてしまうことがほとんどだと思います。実はそういったことも考え、予約販売にしているということもあるんです。

 

今、生産者として思うことは

残り物をどうするかということも重要ですが「誰もが残さないようなものを作ること」「最適な量を作ること」も非常に重要だと思います。

 

この考えを忘れず、これからも皆様に選ばれる養豚農家&お肉屋さんになれればと思います。

 

※食品残渣(残飯)のエサについての見解は、あくまで当社独自の見解です。