10月25日に当社農場の豚に豚コレラのワクチンを接種することが決まりました。
愛知県で一番最初だということです。
豚コレラが全国で発生して一年以上経ちます。当社のある愛知県でも多くの養豚場で豚コレラが発生し、今でも大変な思いをしている農家がたくさんあります。
当社も発生当初から消毒を徹底し、関係者以外の農場への立ち入りを禁止しました。特に養豚関係者との接触を避け、荷物の受け渡し等がある場合は農場以外で行っています。それらは今でも続いています。
ワクチン接種が決定後、非常に多くの方から声をかけていただいております。
そこで、今までのことや現状を少しだけご紹介させていただきます。
ヤマグチファーム は養豚農家です。そして、自社で生産した豚の豚肉を直接販売する肉店でもあります。
その中で私は、主に商品の販売を担当しています。
近隣で豚コレラ発生してから「明日、農場がなくなってしまうかも」という気持ちで毎日を過ごしています。それは今でも変わりません。それに加え、農場スタッフは消毒等により仕事量が増え、体力的にも相当な負担がかかっています。それを近くで見ていて「ワクチンを打てばこんな大変な思いをしなくていいのに」と感じることも多くあります。
養豚農家としては1日でも早くワクチンを打って欲しい。そうすれば、精神的にも肉体的にも負担は軽くなると考えるのが当たり前だと思います。
しかし、当社は肉店でもあります。
私は以前より
「ワクチンを接種した豚肉は接種していない豚と比較されてしまうのではないか。そうなるとおいしいとかまずいとかの問題じゃなくなってしまうのではないか。誰も買ってくれなければ生産する必要すらなくなる。そうなれば、私たちだって仕事がなくなる。ワクチンを接種する必要性はよくわかっているが、接種後の準備ができていない現状ではどうなのか。ワクチンを接種するまでにやれることはないか」
と感じていました。
そして、様々なイベントに出店し「豚肉を応援してください!」と皆さんに声をかけることにしました。今では、本当に多くの方から声をかけていただけるようになり感謝しかありません。
この一年間、農場スタッフと私たち販売スタッフは何度も話し合いました。変化する状況の中で、意見が食い違うこともありました。
そして、当社として決めたことがあります。
・どのような状況になっても決められたルールに従う。ルールの中でやるべきことをやる。
・農場スタッフは当農場で豚コレラを発生させないことを第一に考え、さらに今まで以上に良質な豚を生産する。
・販売スタッフは豚肉の風評被害を減らすためにできることをし、1人でも多くの方に当社のことを知っていただく活動をする。
ということです。
ワクチン接種により、全てが解決するわけではありません。これからも農場での消毒等は続いていきます。そして、豚コレラ発生以降、豚肉消費を減らしているという方の話も聞きました。
豚コレラの問題は今後、どうなっていくのかわかりません。しかし私たちは、これからも自分たちのできることをひとつひとつ全力でこなし、1人でも多くの方に選ばれるお店を目指します。今後もよろしくお願いいたします。
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いのうえ (火曜日, 22 10月 2019 21:02)
美味しいお肉のために、大変でしょうがこれからも頑張ってください。応援してます!
け〜た (水曜日, 23 10月 2019 07:25)
これからもいろんな大変だと思いますが頑張ってください‼︎
豚肉は大好きなので応援してます。